夜のロボットと孤独

「夜のロボットと孤独 」

昨日は、夢を全く見なかった。 見たのかもしれないけれど、見たという感覚さえも残っていない。 おそらくぐっすり眠れたのだろう。 うれしいような、つまらないような。 でも、もうそれほど夢には執着しない。 突然、 スザンヌヴェガの「孤独」を聴きながら 「夜のロボット」(増田みず子氏著)を読んでいた頃のことを思い出した。 実際はそれほどでもなかったのかもしれないけれど、恐ろしく暗い曲で、恐ろしく暗い小説だったという印象だけが強く残っている。 あの頃はその手の暗さに病みつきになっていたような気がする。

人をらぬ夜のロボットしんしんと立つざわめきをただくりかえす

上記の歌について、小説の後書きのところで著者は、 「この本の題名のもとになった歌です。作品をそろそろ書き終えようかという時に、偶然この歌に出会うことができました。たくさんの文字を連ねて長々と書いてきた作品が、三十一文字で表された一首の中に吸い込まれて消えてゆくような、不思議で頼りない心地でした」 と記しておられる。 「夜のロボット」を思い出す時、いつも、まっさきにこの後書きのことが浮かんでくる。

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